震災遺構の議論が本県より先行した岩手、宮城両県では、保存の議論が住民訴訟に発展したケースもある。 岩手県大槌町の旧役場庁舎は、当時の町長と職員計28人が犠牲となった。町民の間では「津波を思い出すので見るのがつらい」と解体を求める声、「震災を伝えるために残すべきだ」と保存を望む意見が交錯した。解体を公約に2015(平成27)年の選挙で当選した平野公三町長に対し、保存を訴える住民が訴訟で工事差し止...
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