未曽有の事故を起こした東京電力福島第1原発が立地する大熊町が、今春ようやく再建に向けた一歩を踏み出した。復興の先遣隊になるとの決意で町に戻った人、帰還を諦めた人、戻るめどすら付かない人も。避難指示解除は一部にとどまり、町は居住区域と非居住区域に分断された。8年超という長い住民不在の歳月が町民に重くのしかかっている。 「大熊は生まれ育った場所。帰還して、今は毎日が忙しい」。大熊町大川原の災害公営...
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