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【59市町村・この10年】駅東側の利便性が向上 広野町

03/02 13:59

津波被害からの復興が少しずつ進むJR広野駅東側=2016年3月

 東京電力福島第1原発事故を受け、町は2011(平成23)年3月12日に防災無線を使い自主避難するよう町民に呼び掛けた。翌13日に当時の山田基星町長が全町民に避難を指示し、4月22日に町全域が緊急時避難準備区域に指定された。

 9月30日に緊急時避難準備区域が解除され、町は12年3月1日、いわき市に移していた役場機能を本来の庁舎に戻して業務を再開した。町は震災による津波の被害が特に大きかったJR広野駅東側の地区を復興拠点に位置付け、新たなまちづくりに着手。駅前にロータリーを整備して利便性を高めた。16年3月に6階建てのオフィスビルが完成、18年10月にはビジネスホテルが全館オープンした。

 町は童謡「とんぼのめがね」の舞台とされ、町政の柱の一つとする「童謡のまちづくり」に力を入れている。同10月に童謡「赤とんぼ」の発祥の地とされる兵庫県たつの市と交流協定を締結。童謡を後世に伝えるため協力して童謡の普及に取り組んでいる。

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