書き入れ時の昼過ぎになると、ひっきりなしの来店客で店内はにぎわう。お目当ては空腹を満たす料理と、ひときわ明るい声で接客に回る名物女将(おかみ)との温かな会話だ。「店に来てくれた一人一人が珍満の宝物。ありがたいね」。塩野琴子さん(75)はほほ笑みを絶やすことなく、憩いのひとときを提供している。 店のルーツは、塩野さんの両親にさかのぼる。都内の中華料理店に勤務していた台湾出身の父の王林騫(おうりん...
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