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しなやか有機コットンジーンズ 構想3年...炭鉱作業員から着想

07/10 08:30

地域の産品としてコットングロワーパンツを開発した酒井さん

 有機農業によるコットン栽培と、自社栽培コットンを原料とした製品の開発、製造に取り組むいわき市のアパレルメーカー「起点」は、初のデニムシリーズとなるオーガニックコットンジーンズ「コットングロワーパンツ」を開発し、販売を開始した。代表の酒井悠太さん(41)は「地域の産品として自慢したくなるような商品を作り続けたい」と話している。

 酒井さんは同市出身で、綿栽培を通じて本県復興を目指す「ふくしまオーガニックコットンプロジェクト」を前身として2019年に会社を設立。同市四倉町の農地でコットンを栽培しながら、自社ブランド製品「SIOME(しおめ)」を展開する。

 今回お目見えしたコットングロワーパンツは、5月に130本限定で販売を始めた。同市の地域性を感じられるようコンセプトや色味など、常磐炭田の炭鉱作業員から着想を得た。しなやかさを生かし、季節や活用シーンを問わずに着用できるよう、約3年間の構想期間を経て開発した。

 会社設立後初となる試着販売会を6月に同市平谷川瀬のネクストコミュニティカフェenvaで開き、コットングロワーパンツなどの自社商品を販売、来店客にSIOMEの魅力を伝えた。酒井さんは「地元でできた商品は、身に着けていて心躍る一品になる。これからも福島県の商材で地域経済に貢献していきたい」と意気込んでいる。

 コットングロワーパンツの価格は2万9700円で、XS~XXLの6サイズを展開。起点の公式ホームページ(http://kiten.organic/)から購入できる。問い合わせは起点(電話0246・85・5977)へ。

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