【速報】トクリュウのリーダー逮捕　相馬署、被災地で詐欺疑い

　屋根の修理代金名目で現金をだまし取ろうとしたとして、相馬署は１１日午前９時半、詐欺未遂の疑いで埼玉県新座市、会社役員男（２３）を逮捕した。同署は男が交流サイト（ＳＮＳ）などでつながり、離合集散を繰り返す集団「匿名・流動型犯罪グループ（通称トクリュウ）」のリーダーで、このトクリュウは福島第１原発事故の被災地で同様の詐欺を繰り返していたとみて調べている。

　逮捕容疑は、他の人物と共謀し、５月下旬ごろ、南相馬市原町区の男性方を訪れ、屋根に工事は必要ないのに「いつ隣の家に屋根の部品が飛んでもおかしくない」「今のうちに修理しておいた方がいい」などとうそをつき、工事の代金を１４７万４千円とする契約書を交わし、男性から代金をだまし取ろうとした疑い。

　同署は県警組織犯罪対策課などと広域リフォーム詐欺事件合同捜査班を設置して捜査した。