• X
  • facebook
  • line

安積高×岩瀬農高...「朝河桜酵母」使ったパンの新商品開発へ

07/12 09:37

朝河桜酵母のシャーレを手にする生徒ら

 安積高と岩瀬農高の両校生徒がタッグを組み、天然酵母を使ったパン作りをスタートさせた。安積高が発見し、研究・培養を続けている「朝河桜酵母10―β」の株を、岩瀬農高食品科学科に提供。岩瀬農高の生徒がパンの新商品開発を目指す。11日、郡山市の安積高で両校の交流会が行われた。

 「朝河桜酵母10―β」は、安積高敷地にある、同校出身の朝河貫一博士ゆかりの「朝河桜」の花などから抽出したもの。同校では、スーパーサイエンスハイスクール事業と生物部の探究活動の一環で、製パンに適性の高い株を抽出、実際のパン作りに使用した調査結果などをまとめていた。将来的な商品化を目指し、パンなどの製造・販売に実績がある岩瀬農高と連携することになった。

 交流会では、安積高生が岩瀬農高生に培養した株を提供し、培養方法やパン製造時の調査結果などを伝えた。

 岩瀬農高生は今後、譲り受けた天然酵母を培養し、手ごねパン作りにチャレンジする。

 安積高の田中ちひろさん(2年)は「両校の共同作業を福島の活性化につなげたい」と話し、岩瀬農高の鈴木理央さん(3年)は「朝河桜にちなみ、サクラあんのあんパン、デニッシュなどを作り、この天然酵母の研究を深めたい」と今後を見据えた。

この記事をSNSで伝える:

  • X
  • facebook
  • line