• X
  • facebook
  • line

福島医大敷地内に鍼灸の新拠点 8月1日開院

07/21 09:00

8月1日に開院する漢方医学研究室鍼灸部(通称・光が丘鍼灸院)=福島市
診療室で鍼灸治療について説明する鈴木教授(左)

 福島医大会津医療センター(会津若松市)が福島市の医大敷地内に新設するサテライト鍼灸(しんきゅう)院「漢方医学研究室鍼灸部」(通称・光が丘鍼灸院)の内覧会が20日、現地で開かれた。県民の健康増進に向け、漢方医学と現代医学を取り入れた高度な医療を提供する施設を関係者に公開した。

 鍼灸院は8月1日、医大病院に隣接する施設の2階に開院する。慢性的な痛みや自律神経障害など、現代医学では改善しなかったり、診断できなかったりする症状の治療や、薬の副作用を軽減する治療を行う。

 新たな拠点を医大にも整備することで、県内外の患者が通院しやすくなり、漢方内科など医大の各診療科と連携した診療も可能になる。医大病院に通院する患者のほか、地域住民らも紹介状なしで受診できる。

 内覧会では、竹之下誠一理事長・学長が「センターで培った成果を最大限生かし、医療に対する患者の安心感の向上に貢献したい」とあいさつした。会津医療センター付属研究所漢方医学研究室の鈴木雅雄教授が講演し、鍼灸治療について「薬を使わずに自然治癒力が活性化する点が特徴」と解説。これまでの研究データなどを示した上で「鍼灸治療を受けた患者は心も体もQOL(生活の質)が回復しており、定期的に受けることでさらに向上する」と説明した。施設内の見学や鍼灸体験も行われた。

 施術日時は平日午前9時~午後6時45分で、料金は1回6600円(初診料1000円)。治療ベッド4台が設置されており、鈴木教授ら3人の鍼灸師が治療を担当する。予約は専用ダイヤル(電話080・9630・8181、開院時間内)へ。

この記事をSNSで伝える:

  • X
  • facebook
  • line