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十両白熊(須賀川出身)が初優勝、幕内昇進確実 大相撲名古屋場所

07/29 09:15

十両の白熊

 大相撲名古屋場所千秋楽は28日、名古屋市のドルフィンズアリーナで行われ、2場所連続休場明けの横綱照ノ富士が12勝3敗で並んだ平幕隆の勝との優勝決定戦を制し、3場所ぶり10度目の優勝を果たした。

 十両では東8枚目の白熊(25)=本名高橋優太、須賀川市出身=が時疾風に勝って12勝3敗で初優勝を果たし、来場所の幕内昇進を確実にした。

 白熊「すごくうれしい」

 磨いてきた得意の四つ相撲で初めての十両優勝を果たし、目標の幕内昇進を確実とした。取組を終えた須賀川市出身の白熊(25)=本名高橋優太、二所ノ関部屋=は「すごくうれしい。頭が真っ白になり、最後に寄り切ったところしか覚えていない」と喜びを爆発させた。

 昨年末にしこ名を白熊に改めると、かわいらしいしこ名と柔和な表情から繰り出す力強い相撲で注目を集めた。迎えた28日の名古屋場所千秋楽。敗れれば三つどもえの優勝決定戦にもつれる状況だったが、立ち合ってすぐに時疾風の腕を抱え、10秒足らずで寄り切る快勝で栄冠を手にした。

 高校、大学の後輩で同部屋の関脇大の里が先場所に幕内優勝を果たしており、後輩に負けじと鍛錬を重ねてきた。「大の里の活躍で自分も頑張ろうと思えた。今後も切磋琢磨(せっさたくま)していきたい」と力を込めた。

 地元は飛躍期待

 同日は古里須賀川市の仁井田コミュニティセンターに白熊の家族や地域住民ら約30人が集まり、テレビ越しに取組を見守った。白熊が優勝を決めると、母則子さん(51)は涙を浮かべて関係者と喜びを分かち合った。「優勝が見えてから一番一番はらはらして見守ってきた。けがをせず、頑張ってほしい」とエールを送った。

 地元の関係者は幕内でのさらなる飛躍に期待を膨らませる。須賀川後援会の菊地大介会長は「四つに組む得意の相撲を貫いて三役を目指してほしい」と語り、橋本克也市長は「来場所以降の活躍を期待するとともに、市民一丸となって応援していきたい」とコメントした。

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