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ホキコバ、ほろ苦い幕開け バドミントン男子複、初戦黒星

07/29 09:35

(左から)保木卓朗、小林優吾

 【パリ=報道部・佐藤智哉】とうとう五輪のコートに立った。バドミントンでいずれも初出場した女子シングルスの大堀彩(27)=トナミ運輸、富岡高卒=と男子ダブルスの保木卓朗(28)、小林優吾(29)組=トナミ運輸、富岡高卒。初勝利を挙げた大堀は決勝トーナメント進出に弾みをつけ、敗れた保木、小林組は次戦からの巻き返しを狙う。

 コンビネーション影潜める

 初の五輪はほろ苦い幕開けとなった。男子ダブルスで世界ランキング6位の保木卓朗、小林優吾組は、同11位の台湾のペアにストレート負けした。2人の息の合ったコンビネーションは影を潜め、良さが出なかった。

 相手の予想外の戦術に試合プランを狂わされた。「強打がある相手だが、丁寧にやってきたイメージがあった。相手はミスも少なく、嫌な展開にさせられた」と小林。強打を封印し、丁寧につないでラリー戦に持ち込む相手に対して、2人は焦って仕掛けて細かなミスを重ね、得点を献上した。ふがいない結果に小林は「終始自分がびびって(おじけづいて)しまった。ラリーの中でミスをしたくない気持ちが強く出てしまった」と言葉を詰まらせた。

 ペア結成から14年。集大成として臨む初の五輪で、このまま終わるわけにはいかない。1次リーグはまだ3試合を残しており、「勝ちたい気持ちが強過ぎて自分たちは周りが見えていない印象もある。気持ちを切り替えて、もっとバドミントンを楽しみたい」と保木。元世界ランク1位の2人が巻き返しを誓う。

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