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(31)異変続くと心配になる

07/25 11:00

デストロイヤーというジャガイモです。外は赤くて、中は黄色です。スーパーにないジャガイモを作りたかったんです。今年はジャガイモを10種類植えました。去年より大きいのがたくさんできました。草ぼうぼうの畑で自然に任せています
左は昨年の写真、右は今年の写真です。同じ場所で同時期に撮りました。雨不足の影響で草はそんなに伸びなかったのかもしれません。草の種類が昨年と変わり、ヒメジオンが増えました。生物多様性を守りながら、景色は少しずつ変わるのでしょうか

 Bonjour! エミリーです。

 あっという間に7月になりました。七夕、祭り、いろいろなイベントがありますが、今年はもう一つあります。パリオリンピックです!

 会津に住んでいたころ、目の前を聖火が通って、周りに「ワクワク」の雰囲気をすごく感じました。

 今回のパリオリンピックは…、ちょっと違う雰囲気がある気がしています。興味を持っていない、反対するフランス人が多いみたいです。もちろん楽しみにしている人もたくさんいます。

 世界中で、フランス人は文句を言うイメージが強いと思いますが(笑)、自分が思っている不安を表現しているだけかもしれません。

 社会への不満をいくら持っていても、一生懸命頑張っているアスリートを応援すると思います。なので、パリオリンピックは日常生活の中の「リフレッシュする時期」になるのではないでしょうか。

 天気も心配なことの一つのようです。私の故郷(ブルターニュ地方)など、フランスのほとんどの場所は、この前の冬から、晴れの日より雨の日が多いです。大雨、雷、雹(ひょう)、洪水…。フランスの11月は雨が多いのですが、11月がずっと続いている感じで、1950年以降こんなに雨が降るのは初めてです。

 天気のバランスが崩れるのは地球温暖化の一つの影響です。私が小さい頃は季節ははっきりしていましたが、どんどん季節が消えています。日本も変わり始めたかもしれません。南日本は大雨で洪水ですが、大熊町は梅雨をずっと待っています。周りの人たちは「梅雨がない、雨が降らない、おかしい」と言っています。県内のみなさんはどうですか?

 天気予報のアプリで傘マークがあっても、いつも消えてしまいます。ようやく雨が降るアラートが来ると予想降水量が0・1ミリになってしまい、5分も小雨が降りません。

 横浜に住んでいる新潟出身のフランス語レッスンの生徒さんと話したら、新潟の実家も雨不足で大変らしいです。

 日本に来て13年ですが、6月に入るとレインシューズを見るのは当たり前のことでした。去年は農園に水がたまって巨大なプールになったので、あちこちに池を掘りました。今年は、草がないところは土がひび割れてしまっています。

 農園の草は太陽と干ばつから土を守っていますが、いつまで続くでしょうか。今さら大雨が降っても、土が乾燥しすぎて水がうまく入らない可能性が高くて、洪水になってしまうかもしれません。

 梅雨に入る前に、セミの声が聞こえ始めました。予測できないことが起きている今ですが、夏になるとセミが鳴くという、いつも通りのことが起きると、ほっとしますね。

 では、また来月!

 ※このコラムを書いた次の日は、よく雨が降りました。空が願いを聞いてくれたのかな?

  ◇

 エミリー イラストレーター。東京などで語学講師として活動し、2021年2月から県内に移住。趣味は散歩。猫好き。自身のサイト「メリエマリス」で、赤べこのイラストや県内スポットの紹介文とイラストマップなどを公開。オリジナルグッズも多数展開中。



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