• X
  • facebook
  • line

幕内濃厚、須賀川出身の白熊「挑戦者として」 秋場所向け猛げいこ

08/07 07:45

来場所に向けて稽古で汗を流す白熊(右)=茨城県阿見町・二所ノ関部屋

 大相撲名古屋場所で初の十両優勝を果たし、来場所の幕内昇進を確実にしている須賀川市出身の白熊(25)=本名高橋優太、二所ノ関部屋=は精力的に稽古に励んでいる。来場所の目標について「まずは勝ち越すこと」とし、「挑戦者として思いきり相撲を取る」と意気込みを語った。

 茨城県阿見町にある二所ノ関部屋では6日午前、同部屋の力士6人と汗を流す白熊の姿があった。白熊は調子を確かめるように入念に体をほぐすと、激しいぶつかり稽古をこなした。時には胸を貸した後輩にアドバイスを送る場面も見られた。

 様子を見守った二所ノ関親方(38)=元横綱稀勢の里=は「ようやく一皮むけたところ。(幕内昇進となれば)対戦する相手のレベルも上がってくる。これからが勝負どころだ」と期待を込めた。

 現在は幕内昇進を見据え、強みとする右四つの形を磨くことを重点テーマに取り組む。「得意の右四つを完成形に仕上げられたらといいなと、親方と話している」。部屋の稽古場では、二所ノ関親方から稽古をつけてもらったり、アドバイスを受けたりしながら来場所での飛躍を目指している。(高橋由佳)

 地元の応援に感謝

 白熊は福島民友新聞社の取材に対し、来場所の抱負や本県への思いなどを語った。

 ―来場所に向けた現在の心境は。

 「(昇進できたら)挑戦者として、新しい舞台で思い切り相撲を取る。まずは勝ち越すことを目標に、一番一番頑張りたい」

 ―親方からはどのような助言をもらっているか。

 「体をつくることと、得意の右四つを完成形に仕上げられたらと話している。右四つと立ち合いを磨いていきたい」

 ―十両優勝を決めた名古屋場所については。

 「(千秋楽は優勝争いをしていた)獅司が負けたと聞いて驚いたが、意識しすぎると緊張してしまうので、目の前にある自分の相撲に集中した。祖父も優勝を泣いて喜んでくれたようだ。少しは恩返しできたかなと思う」

 ―地元の応援をどう感じているか。

 「(名古屋場所の千秋楽では)地元のパブリックビューイングに30人ほど集まってくれたと母から聞いた。地元からの応援に感謝している。これからも活躍して良いところを見せたい」


この記事をSNSで伝える:

  • X
  • facebook
  • line