第106回全国高校野球選手権大会は7日、甲子園球場で開幕する。本県代表の聖光学院など49代表校が出場し、17日間(3日間の休養日を含む)の熱戦が始まる。
暑さ対策として、一日3試合で行われる第1日から第3日の3日間は、午前の部と夕方の部に試合を分ける「朝夕2部制」を初めて導入する。
聖光学院は大会第5日の11日、1回戦第2試合で鶴岡東(山形)と対戦する。午前10時35分開始予定。
聖光ナイン、鶴岡東対策
聖光学院は5日、兵庫県西宮市のグラウンドで全体練習を行った。初戦で戦う鶴岡東対策として、打撃練習に力を注いだ。
鶴岡東は多彩な投手陣を擁する。最速140キロ超を誇るエース左腕の桜井椿稀(3年)は今春のU18日本代表候補合宿に参加した。練習では聖光学院ナインが、左投手の変化球に設定した打撃マシンや、左上手や右横手の打撃投手を相手にバットを振った。
福島大会で打撃が好調だった志田隆之助(同)は「引っ張りの意識が強くなり過ぎた。逆方向に打球を飛ばす意識で取り組む」と改善を誓った。
打撃練習の前には、斎藤智也監督から右打者と左打者それぞれの打撃のポイントについて指示を受けたという。左打者の萩原大幹(同)は「外角中心の配球になる。しっかり踏み込んで(打球を)転がすことが大事」と本番を見据えた。
関西県人会が激励
関西県人会は5日、聖光学院が宿泊する大阪市のホテルで激励会を開き、ナインの健闘を祈った。
会員ら約20人が出席。本林博子会長が「甲子園の舞台で活躍してくれることを楽しみにしている。郷土福島の熱い思いを胸に輝いてほしい」とあいさつし、激励金を贈った。
県高野連の酒井祐治会長のあいさつに続いて、斎藤智也監督が「選手たちは試合展開に左右されず強気で立ち向かった。今やることに集中するという強さが宿ったのを感じた」と福島大会を振り返った。平野景子副会長が主将の佐藤羅天(らま)(3年)に花束を手渡し、エールを送った。