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再興第109回院展 斎藤さん、浅野さん(福島)入選

08/20 09:40

斎藤さんの作品「明ける」
浅野さんの作品「ゆく夏」

 日本画の公募展「再興第109回院展」に、県美術家連盟顧問で院展特待の斎藤勝正さん(福島市)が23度目、浅野英明さん(福島市)が3度目の入選を果たした。春と合わせた院展入選回数は、斎藤さんが43度目、浅野さんは6度目。日本美術院が19日発表した。

 斎藤さんの作品「明ける(安達太良山沼の平)」は、会津方面から見た明け方の安達太良山沼の平を描いた。夜が明ける様子には震災復興の願いを込め、画面の外に向けて飛ぶタカを描くことで絵に広がりを持たせた。「震災後は県内の海と山を描き続けてきた。今後は自分が好きなほかの題材も描いていきたい」と語った。

 浅野さんの作品「ゆく夏」は、裏磐梯の水たまりに映る空や水に浮かぶ落ち葉などを描いた。秋の気配を感じる9月の空を水たまりに映し、季節の移ろいを繊細に表現。「日本画は表現の仕方が多彩。もっと若い人に楽しさを知ってもらい、院展などへの挑戦者が出てきてほしい」と話した。

 福島県関係ではこのほか、会津若松市出身の藤原まどかさん(千葉県)が奨励賞を受賞、同市出身の宮里瑞穂さん(同)が入選した。同展は9月1~16日、東京・上野の東京都美術館で開かれる。


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