「いわきの石炭産業の父」と呼ばれる片寄平蔵は江戸時代末期、材木商としていわきと江戸を行き来していた。石炭に関心を持ったきっかけは、開国を迫り度々訪れていた米国の黒船だった ▼石炭が巨大な船の燃料だと江戸の取引先から聞かされた片寄は、いわき市内郷の弥勒(みろく)沢で石炭の露頭を発見し、採掘事業に着手した。その後の日本の近代化を支えた常磐炭田の礎を築いた ▼その炭田をルーツとする常磐興産が、米...
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