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衆院選、重複候補を比例上位に 上杉氏焦点、岩手・秋田・山形県連要請

10/05 08:40

 次期衆院選(15日公示、27日投開票)の比例東北ブロックの名簿順位を巡り、自民党の岩手、秋田、山形3県連が小選挙区と比例代表の重複立候補者を上位とし、比例単独候補は重複候補に次ぐ順位とするよう党本部に申し入れたことが4日、分かった。本県関係では、上杉謙太郎衆院議員(比例東北)が比例単独で出馬する予定で、党本部の判断が注目される。

 次期衆院選で比例東北の定数は13から12に「1減」となる。関係者によると、3県連は3日に森山裕幹事長と小泉進次郎選対委員長に申し入れ書を提出した。3県連は、選挙ごとに小選挙区と比例の候補を入れ替える「コスタリカ方式」を導入している青森1区を地盤とし、次期衆院選で比例に回る候補を名簿1位とするよう要請。小選挙区と比例の重複候補は同列2位を念頭に「上位」とするよう求めた。比例東北の定数が減る上、「政治とカネ」の問題で不信が強まる中、比例単独候補を上位優遇すれば重複候補の比例復活当選の可能性が低くなるとの懸念があるとみられる。

 小選挙区定数「10増10減」による区割り変更に伴い、党本部は昨年、会津と県南で構成する新福島3区の候補者調整の結果、会津が地盤の菅家一郎衆院議員(比例東北)を小選挙区候補とし、県南が拠点の上杉氏を比例上位とする方針を決定。県連内などでは、上杉氏の名簿順位は青森1区から比例に回る候補に次ぐ2位との見方が強まっていた。県連は名簿2位を念頭に上杉氏を上位優遇するよう引き続き党本部に働きかける方針。

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