高卒者内定68.3%、過去最高 福島県内9月末、人手不足が要因

10/22 07:45

 福島県は21日、来春に卒業を予定している県内の新規高卒者の就職内定率を発表し、9月末時点で前年同期を1・5ポイント上回る68・3%となった。記録がある2003年以降、過去最高となった。過去最高を更新するのは、新型コロナウイルスの影響で選考日程が1カ月後ろ倒しになった21年を除き、8年連続となる。

 県によると、人手不足が続き、就職希望者を大きく上回る求人が出ていることが要因とみている。全日制・定時制の高校90校の就職希望者3381人(前年同期比94人減)に対し、内定者数は2308人(同15人減)となった。このうち県内就職は1905人(同23人減)で、県内留保率は前年同期比で0・5ポイント減の82・5%だった。

 未内定者1073人について、県は「引き続き高校や福島労働局と連携しながら、希望する企業に就職できるよう支援していく」(雇用労政課)としている。

 県の集計は公務員や縁故などを含む各校が把握している内定者数のため、ハローワークを通した職業紹介に基づいた福島労働局の人数とは異なる。

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