郡山「逢瀬ワイナリー」継承選定、ISホールディングスと契約へ

11/01 08:20

 郡山市は31日、三菱商事復興支援財団から本年度末に寄付を受ける「ふくしま逢瀬ワイナリー」の運営事業者公募で、ISホールディングス(東京都、遠藤昭二社長=猪苗代町出身)を優先交渉権者に決定したと発表した。仮契約を経て、年内にも賃貸借契約を結ぶ。来年4月から同社による施設運営が始まる見通しだ。

 市によると、同社はITや金融、再生可能エネルギー、観光・リゾート開発など22社の傘下企業を持ち、県内では猪苗代スキー場、ホテルのヴィライナワシロなどの再建を図っている。

 今回の公募で同社は30年以上の定期建物賃貸借契約方式、年額の賃貸借料3014万5565円(税別)を提案した。来年はブドウやリンゴ、モモなどの県産果実の買い取り量87トン、ワインボトル換算で5万7千本の生産・販売を計画。従業員の雇用を継続し、新規雇用も検討しているという。

 同社の担当者は「ウイスキーなどを蒸留部門に加える。ワインの商品力も強化し、スマート農業導入、農産物のブランド力向上支援で地元農家の収入アップにもつなげたい」と話した。

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