【10】半世紀経て答え近づく 東日本国際大学長・エジプト考古学者・吉村作治

01/21 08:00

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第2の太陽の船の発掘現場。2015年から東日本国際大の研究所主導で復原プロジェクトを進めている。右から6人目が私。同5人目は大学を運営する昌平黌の緑川浩司理事長、同4人目は洋子夫人

 発掘を続けていると、古代エジプトの隠れた内部が透けて見えてくる。正確には「想像」なのだが、これがよく当たる。  クフ王の副葬品の大型木造船「第2の太陽の船」は、太陽神ラーと王が乗る第1の船を先導するために造られたと考えている。裏付けの鍵を握る第2の船の部材約1600点の取り出しが2020年3月に終わった。大学生の時、首都カイロ近郊のギザ地区にあるクフ王のピラミッドを初めて訪れ、第1の船を見た時に...

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