五輪名実況の裏話語る 刈屋富士雄アナ「栄光への架け橋だ」

11/26 08:00

アテネ五輪で体操男子団体が金メダルを獲得した時の実況を振り返った刈屋さん

 ふくしまマスターズ大学の本年度第3回講演会は19日、福島市のキョウワグループ・テルサホール(福島テルサ)で開かれた。元NHKアナウンサー刈屋富士雄さんが、2004年のアテネ五輪の体操中継で「伸身の新月面が描く放物線は栄光への架け橋だ」と伝えた実況の裏話を語った。

 ふくしまマスターズ大学実行委、市、市教委の主催。刈屋さんは、アテネ五輪で体操男子団体の金メダル獲得時の映像と合わせて実況時の心境を解説した。

 当初浮かんだ言葉は日本のメダル獲得を踏まえた「体操日本、復活への架け橋だ」だったが、金メダル獲得の現実味が帯びたことで選手の演技と着地の瞬間に合わせて文言を選び直したという。刈屋さんは「きれいな言葉選びや日本語として正しいかは度外視し、伝わるかどうかにだけ絞った」と明かした。

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