吉原の貸本屋から持ち前の才覚と感性でヒット作を次々と送り出し、江戸随一の版元になった「蔦重(つたじゅう)」こと蔦屋重三郎(つたやじゅうざぶろう)の生涯を丁寧にたどった一冊だ。 蔦重が生まれた吉原には最盛期で4千人を超す遊女がおり、合わせて1万人近い人々が暮らしていた。ここで最初に才能を発揮したのが、年2回発行のガイドブック「吉原細見」の刷新。平賀源内の序文を載せるなどして注目を集めた。遊女の...
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