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フラガールOGが復活! ハワイアンズで1日限定「きずなキャラバン」

2025/10/19 08:20

笑顔でフラを披露するマルヒアさん(左)やモアナさん(右から2人目)ら=18日、いわき市・スパリゾートハワイアンズ
2日間限定で運行するボンネットバス

 東日本大震災後にスパリゾートハワイアンズ(いわき市)のフラガールが全国を巡り、本県の復興を発信した「全国きずなキャラバン」が18日、同施設で1日限りの復活を果たした。「復活きずなキャラバン『フラガールOG公演』」と題し、当時のメンバーがフラを披露した。

 「当時思い出しながら楽しく」

 施設が来年に迎える開業60周年を記念した取り組み。同キャラバンは震災後の2011年5~10月、本県から笑顔や元気を届けたいと、全国26都府県と韓国・ソウルの計125カ所で247回公演した。

 OG公演にはキャラバンメンバー23人のうち、当時のリーダーマルヒア由佳理さん(いわき市出身)やサブリーダーモアナ梨江さん(双葉町出身)ら15人が出演。キャラバンで披露した楽曲を中心に5月から練習を重ねた11曲を踊った。

 モアナさんは12年からリーダーを務め、復興の象徴として踊るダンサーをまとめた。公演を終えたモアナさんは「数年ぶりに会うお客さんもいて、当時を思い出しながら楽しく臨めた。『仲間と踊ることが好きなんだ』と再確認できた」と笑顔を見せた。

 公演には震災当時、二次避難所としてホテルハワイアンズを利用した広野町民が招待され、24人が来場した。施設を利用した一人の男性(80)は「当時はキャラバンに勇気づけられた。久しぶりに見ることができて感激もひとしおだ」と語った。

 公演には広野町民のほか、750人が来場した。チケットの売り上げは日本赤十字社へ寄付される。

 映画のバス運行

 映画「フラガール」の撮影で実際に使用されたボンネットバスが18日、いわき市のスパリゾートハワイアンズで復活した。19日までの2日間限定運行で、映画の雰囲気を漂わせながら、来場者を送迎する。

 バスは映画内で、炭坑労働者を常磐炭鉱へ送るバスとして登場した。いすゞ自動車が生産した最後のボンネットバス「BXD30型バス」シリーズで、かつては路線バスや定期観光バスとして津市を走行。その後はNPO法人日本バス文化保存振興委員会(茨城県つくば市)が保有し、映画撮影で貸し出された。

 今回の運行は同施設とJR湯本駅の往復で1日8便(往路5便、復路3便)。問い合わせは同施設(電話0570・550・550)へ。

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