3日午前の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が大幅反発した。上げ幅は一時1000円を超え、節目の3万8000円台を回復した。外国為替市場で円安ドル高が進行し、自動車や機械など輸出関連銘柄を中心に幅広く買われ全面高の展開となる場面があった。円相場は一時1ドル=147円台前半まで急速に円安が進んだ。前日の石破茂首相と日銀の植田和男総裁の会談を契機に金融市場は大荒れの展開となった。
石破首相が2日、植田総裁との会談を巡り、追加利上げに慎重な考えを示したことで、約1カ月半ぶりの円安水準まで円を売る動きが加速した。
午前終値は前日終値比846円27銭高の3万8655円03銭。東証株価指数(TOPIX)は38・22ポイント高の2690・18。
東証では株価の水準が高い半導体関連株の上昇が目立った。
石破首相は2日、岸田文雄前首相が推進した資産運用立国の政策継承を明言。自民党総裁選中、富裕層向けの金融所得課税強化に言及したことが株式市場の重荷だったが、警戒感も和らいだ。