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【放送文化基金賞】『空想労働シリーズ サラリーマン』が優秀賞 第2期『帰りたいサラリーマン』制作決定

07/09 21:38

  • エンタメ総合
『第50回放送文化基金賞贈呈式』に出席したサラリーマン(C)ORICON NewS inc.

 『第50回放送文化基金賞贈呈式』が9日に都内で行われ、ラジオ部門の優秀賞をRKB毎日放送の『空想労働シリーズ サラリーマン』が受賞した。

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 昭和98年(令和5年)、高度経済成長の末、労働人口が9割を超えた日本。突如として出現した「会獸」の前に蹂躙される労働者たち。立方向かうRKB(=労働環境防衛保障)だが、絶体絶命のピンチを迎える。その時、人々の前に姿を現した巨人、その名は「サラリーマン」。身長51メートル、体重5万1000トン、必殺技は「ストライキ光線」。地球での就業時間はわずか1分で、時間が経つとザンギョウランプが点滅する。プロレタリア星からやってきたサラリーマンは、会社員として多くの制約を抱えながら、労働者のため会獸に立ち向かう。それ行け、サラリーマン!…というストーリー。

 企画・脚本・編集を行ったRKBの冨士原圭希氏が妙に腰の低いサラリーマンを横に従えて登壇。「この50周年という節目のタイミングで、大変栄誉ある賞を、この不可思議な番組に与えていただき、本当にありがとうございます。ヒーロー番組ということになっていますが、ヒーローの姿を通じて会社員の日を描いていくヒューマンドラマという風になっています」と説明。「私はアナウンス部ですので、普段はアナウンサーをやっているんですが、去年から企画、脚本、演出、編集、そして主題歌の歌唱と、もう何の仕事だかわかりません。そして、ラジオ番組なんですが、実際にサラリーマンもこうして現れました」と笑う。

 会場には多くの関係者がいたこともあり、この機を逃すまいとサラリーマンは壇上を降りて“名刺交換”をするなど人脈を築くことなど余念がなかった。ただ、1分が経過するとサラリーマンはソワソワ。

 冨士原氏は「サラリーマン、もう定時のようです。宇宙から来たサラリーマンは、地球上では1分間しか活動ができません。ここからは時間外ということになりますので、時間外手当の方は放送文化基金の皆様にお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします」と話し、会場には笑いが。そして「本当にもう帰りたいサラリーマンだなという感じがしますね」と話すと、サラリーマンの手には「第2期『帰りたいサラリーマン』制作決定」と記されたフリップが。冨士原氏は「第2期の制作決定しております。宣伝です。露骨に受賞で第2期が決まりました。会社を動かしました。本当にありがとうございます」と笑わせながら「本当に社内外のたくさんの皆さんにお手伝いをいただいて、この賞をいただきました。全ての全国の若いサラリーマンにチャンスをと26歳、切に願っています。今日は本当にありがとうございました」とスピーチを結んでいた。

 同賞は、過去1年間(2023年4月~2024年3月)の放送・配信された中から選ばれた、優れた番組・コンテンツや個人、グループに贈られる。今回は、全国の民放、NHK、コミュニティ放送局などから、全265件の応募、推薦がなされた。4月から約2ヶ月にわたる厳正な審査の結果、ドキュメンタリー、ドラマ、エンターテインメント、ラジオの4つの部門で、それぞれ最優秀賞、優秀賞、奨励賞の16作品と、演技賞や出演者賞など個人6件、さらに放送文化、放送技術部門で8件に加え、今年は「放送文化基金50周年賞」で5件の受賞が決定した。

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