双葉町の仮設焼却施設と仮設灰処理施設の起工式は15日、同町細谷の現地で行われ、関係者が工事の安全を祈願した。
両施設が建設されるのは中間貯蔵施設内。
仮設焼却施設は同町で発生した津波のがれきや除染廃棄物、中間貯蔵施設内に搬入された可燃性除染廃棄物などを焼却する。仮設灰処理施設は焼却かすの減容化処理や再資源化に取り組む。
仮設焼却施設は2施設で1日当たり計350トンを処理、2020年3月から22年度末までに約27万7千トンの処理を終える見込み。
仮設灰処理施設は2施設で1日当たり計300トンを処理、20年3月から22年度末までに23万1千トンを処理する計画。総事業費は計約2500億円。
起工式には秋元司環境副大臣、伊沢史朗町長、佐々木清一町議会議長らが出席。関係者がくわ入れを行い、施設の無事完成を祈った。