登り窯の扉を開けると、窯の中は猛烈な勢いで真っ赤に燃えていた。ピーク時の温度は1300度。熱気が体に当たり、痛みを感じるような熱さの中、次は作品の模様や色合いが決まるまき入れだ。(いわき支社・緑川沙智) いわき市四倉町にある大堀相馬焼の窯元「陶吉郎窯(とうきちろうがま)」で重要な作業に突入した。「生き物を扱うように考えるんだ」。指導してくれる近藤学さん(67)の声が響く。 登り窯は電気窯やガス...
この記事は会員専用記事です
残り745文字(全文945文字)
続きを読むには「みんゆうプラス」の会員登録もしくは
「福島民友新聞購読」の申し込みが必要です。