2025年秋までに実施される次期衆院選の立候補予想者が昨年12月31日現在、968人に上ることが共同通信社の集計で分かった。女性は215人。本県を含む小選挙区定数「10増10減」などを受けた新区割りによる初の衆院選で、計465議席を争う。
本県では小選挙区定数が5から4に減って初の選挙となる。現時点で福島1区は金子恵美氏(58)=立憲民主、旧1区、3期=と亀岡偉民氏(68)=自民、比例東北、5期、福島2区は根本匠氏(72)=自民、旧2区、9期=と玄葉光一郎氏(59)=立民、旧3区、10期、福島3区は小熊慎司氏(55)=立民、旧4区、4期=と菅家一郎氏(68)=自民、比例東北、4期=の「自民対立民」の現職同士による一騎打ちが見込まれるが、一部には流動的な部分も残る。
福島4区は、自民が公認候補予定者となる支部長に現職の吉野正芳氏(75)=旧5区、8期=を選任した。ただ、吉野氏は次期衆院選への進退を明らかにしておらず、党県連内には健康面を懸念する声がある。
一方、昨年11月の県議選で告示1週間前に出馬を辞退した前県議の坂本竜太郎氏(43)は次期衆院選への出馬を巡り「熟慮を重ねる」と言及。国政転身をにらんだ辞退の申し出を「(県連が)実質了承した形だ」(県連幹部)とみる向きもあり、今後、吉野氏や党本部の意向を確認しながら、坂本氏を軸に候補者調整が進むとみられる。対する野党は共産の新人熊谷智氏(44)が立候補を表明。立民や国民民主、日本維新の会にも候補者擁立を探る動きがある。
比例東北ブロックには、県南で活動する自民の上杉謙太郎氏(48)=比例東北、2期=と旧2区を地盤とする立民の馬場雄基氏(31)=比例東北、1期=が立候補を予定している。