「竜文切手」は1871年に発行された日本最初の切手。江戸末期に藩札の彫刻などを手がけ、当代きっての銅版彫刻師とされた松田敦朝らによる作品だ。中央に「銭四十八文」など値段が記され、2頭の竜が向き合う形で彫られている ▼鉄道開業の前年で、もちろん車はなく、手紙は人力で運ぶしかなかった。料金は距離に比例し、東京―横浜間で48文。この頃、そば1杯が15文程度というから現代なら千円近くする換算だ。決して安...
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