贈収賄事件などを巡る町長の辞職に伴い25日告示、30日投開票で行われる石川町長選を巡り、新人で同町副町長の首藤剛太郎氏(59)は12日、無所属での立候補を表明した。首藤氏は同日、近内雅洋町議会議長に退職願を提出した。
首藤氏は同町で記者会見し「町政の正常化と信頼回復を果たすため働く機会を与えていただきたい。不正のない町政運営のために入札制度の見直しを図り、監視体制を整えて再発防止に努め、情報公開を積極的に進めたい」と述べた。
首藤氏は石川町出身。茨城大人文学部卒。民間企業を経て、1993年4月に町採用。地域づくり推進課長、総務課長などを歴任し、2023年4月から副町長を務めている。
町長職務代理者を務めている首藤氏の退職には、町議会の承認が必要となる。首藤氏は14日付での退職を願い出ており、町議会は14日に開く臨時議会で承認する見通し。
一方、立候補に前向きな意向を示していた新人で元県議の円谷健市氏(70)は12日、福島民友新聞社の取材に対し、立候補を断念すると明らかにした。
円谷氏は「これまで準備を進めてきたが、町政が不安定な中で、自分が出ることで町を分断する状況にはしたくないと判断した」と理由を述べた。
町長選を巡っては、新人の会社経営高橋翔氏(36)=諸派、郡山市=が立候補を表明している。