「地下より楽」 福島駅東西通路の無料通行、社会実験始まる

11/08 09:25

通行チケットのQRコードを改札に設置された端末にかざす利用者

 福島市は7日、JR福島駅構内の東西通路を無料で通行できる社会実験を始めた。東口と西口の回遊性向上を目的に、実験の効果や市民の需要を調査した上で東西自由通路や駅前再開発事業などのまちづくりに反映させる。12月6日まで。

 実験は東口、西口、エスパル福島の各改札で行われている。無料で取得できる通行チケットのQRコードを、改札に設置された端末で読み取って通行する。通行チケットは事前登録制で、一度取得すれば期間中何度も利用できる。

 利用した福島市の二瓶勝雄さん(76)は「事前登録が難しかったが、改札を通るのはスムーズだった。地下通路を使うよりも楽なので、積極的に通行したい」と話した。

 木幡浩市長は7日に開かれた定例記者会見で、「地下通路ではなく上を通る楽しさを味わってもらいたい。多くの方に使ってもらって、にぎわいが広がればうれしい」と期待を込めた。

 時間は午前9時~午後9時。エスパル福島改札口は午前10時~午後8時。8~10日には、チケットの取得方法を支援するブースを東口・西口改札付近に設置する。問い合わせは市都市計画課(電話024・573・4979)へ。

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