「もったいない」を「おいしい」へ―。岩瀬農高の生徒が、同校で取れた規格外のリンゴを使用し、企業と共同でオリジナルの焼き肉のたれを開発した。15日午後1時から同校で販売会を開く。
リンゴは味に問題はないが、傷が付いたりした規格外の実で、昨年度は収穫量の約4割を占めた。例年はジャムなどの材料として活用していたが、さらなる消費拡大につなげようと、以前から商品開発などで同校に協力していた、総合卸業やガソリンスタンド事業などを展開する関連会社「佐藤・佐藤燃料(郡山市)」と焼き肉のたれ作りを企画した。
春ごろからプロジェクトを立ち上げ、内池醸造(福島市)も協力して試作を重ねてきた。ラベルのデザインも生徒が手がけ、リンゴと同校で飼育している乳牛・肉牛をモチーフにした。
食品科学科3年の会田朔哉(さくや)さんは「廃棄になってしまうリンゴを活用できて良かった。リンゴの風味と甘辛さが子どもから大人まで幅広い世代に楽しんでもらえる」と話している。価格は中辛で460グラム500円(税込み)。
19日は須賀川の給油所で販売
「佐藤・佐藤燃料」は19日正午から、須賀川市にある給油所「須賀川牡丹園SS」で販売する。