東北新幹線で24日に起きた車両の故障による運転見合わせ。昨年9月や今年3月に続くトラブルに、新幹線に乗ろうとしていた駅利用客たちに困惑が広がった。駅員は出発できない人への対応に追われた。
やまびこ63号の緊急停車から約2時間が過ぎた午後4時ごろ、福島駅西口改札前では、運転見合わせを知らせる案内板を確認したり、駅員に状況を尋ねたりする利用者の姿があった。
「最近運転見合わせが多いが、まさか自分が当たるとは思わなかった」。福島市の実家に家族で帰省中だった神奈川県の利用者(30)は、駅に向かう途中で運転見合わせを知った。運転が再開しても、4歳の子どもを連れて座れる席を見つけるのは難しい。「指定席に乗りたかったが、駄目なら今夜はホテルに泊まるしかないかな」と諦めの表情を見せた。
帰省先から1人暮らしをする東京に戻る予定だった大学1年生(19)は、翌日にアルバイトが入っているといい、「時間通りに着きたかった。もう少しちゃんと動いてほしい」と表情を曇らせた。