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福島でブドウ盗難 複数回、被害は50房

2025/08/26 08:15

はさみで切られたような跡があるブドウの枝

 福島県福島市のフルーツライン沿いの観光果樹園で複数回にわたり、収穫前のブドウの巨峰が盗まれていたことが25日、観光果樹園への取材で分かった。福島北署は窃盗事件として調べている。

 園主や栽培担当者によると、最初に盗難に気付いたのは19日という。巨峰の房には病原菌の付着や日焼けを防ぐために紙袋と紙の傘を付けて育てており、木の下に傘が落ちていたため、盗難に気付いた。巨峰の枝には、はさみで切ったような跡が残っていた。最初に盗難に気付いた際は4房だったが、その後も盗難が続き、一度に約20房が盗まれたこともあったという。観光果樹園によると、計約50房が盗まれ、被害額は約6万円に上るという。

 この観光果樹園のブドウ畑は約30アールで、被害はフルーツライン沿いの1本の木に集中している。防犯のため、ブドウ畑をネットで囲んだが、その後も被害が続いたという。巨峰は種なしで、9月5日ごろ収穫予定だった。栽培を担当する男性(52)は「冬から1年がかりで育て、やっと収穫という時期に盗まれた。残念で仕方がない」と肩を落とす。

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