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「地球へのラブレター」帰還 ISSに掲示、宇宙から感謝伝える

2025/09/22 09:20

宇宙から帰還したポスターを手にする長谷川代表理事(左)と甚野顧問。画面内は宇宙空間に漂うポスターの様子

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興へと歩む福島から世界や地球に向けた感謝、未来への希望を込めたメッセージを記したポスターが、米フロリダ州ケネディ宇宙センターから国際宇宙ステーション(ISS)へ打ち上げられ、地球に“帰還”した。

 一般財団法人ワンアース(茨城県)が昨秋「地球へのラブレター」と銘打ち、県内の高校生を中心にメッセージを募った。「福島の復興のため、福島の未来のために動いてくれた世界中の皆さんに感謝申し上げます」「世界が平和と安寧を取り戻しますように」など300人以上分のメッセージが寄せられ、県と県内59市町村の章とともにA2判のポスターに印字された。

 ポスターは米航空宇宙局(NASA)と米宇宙企業スペースXのファルコン9ロケットとドラゴン補給船に搭載されて4月21日に宇宙へ打ち上げられ、ISS内で地球が見える窓の前で広げられた。

 宇宙帰りのポスターは来年の福島150周年宇宙ミッションの機運盛り上げなどに活用される。ワンアースの長谷川洋一代表理事と甚野源次郎顧問は「七夕の短冊を書くように気軽にメッセージを募り、一つの形をつくることができた。今後も継続できれば」と成果を語った。

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