福島市、客引き規制を全業種対象に拡大へ　26年6月施行目指す

　福島市は、悪質な客引きなどを規制して繁華街の健全な発展を目指すため「市客引き行為等の防止に関する条例」を改正する方針を固めた。風俗業のみに限定していた規制対象を全業種に拡大し、客引きの未然防止に向けた「指導」を可能とする。

　来年３月の市議会定例会に提出予定で、来年６月の施行を目指す。観光客からの意見などがあったことや客引きが市民への迷惑行為となっている現状などから、規制を強化したい考え。

　風俗業は現行条例と同様の刑事罰に加え、市が指導できる。その他の業種に刑事罰は定めないが、指導や勧告が可能となり、改善しない場合は５万円の過料や氏名公表対象になる。

　市は１１月２１日までパブリックコメント（意見公募）を行っており、公式ウェブサイトで受け付けている。