言葉が滑らかに出てこない「吃音」の症状を3歳までの間に示す子どもの割合が、およそ10人に1人に上るとの研究結果を、国立障害者リハビリテーションセンターなどのチームが12日、発表した。5%前後とされていた従来の報告より高い。
酒井奈緒美・同センター聴覚言語機能障害研究室長は「8割程度は自然に症状がなくなっていくが、予測できないため心配する保護者が多い」と指摘。幼稚園や保育園などでの対応強化が必要だとしている。
茨城、石川など5県の保健センターで3歳と3歳半の健診を受けた親子約2千組を対象に調査。3歳までに8・9%が吃音症状を経験し、3歳時点で症状がある子どもは6・5%だった。