戦国武将・上杉謙信を祭る山形県米沢市の上杉神社は12日、謙信が着用したとされる甲冑など上杉家ゆかりの4点を修復に出すための梱包作業を一部公開した。2026年3月に戻る予定で、時期を見計らって再公開する予定だという。
甲冑は国の重要文化財で、紅花や藍で染めた糸の装飾が特徴の「色々威腹巻」。劣化による汚れやひび割れ、漆の剥落がみられ、横浜市の専門業者に預けてクリーニングなどを施す。
米沢藩初代藩主上杉景勝に仕え「愛」の字をあしらったかぶとが有名な直江兼続の甲冑なども修復する。
同神社宝物殿の角屋由美子館長は「長く後世に伝える責任を感じる。よりよい活用方法を考えたい」と話した。