岡山県産の桃が12日、出荷のシーズンを迎え、同県倉敷市でセレモニーが行われた。県内と広島県で順次販売する。
この日は、歯応えがあり、甘みと香りが強い「はなよめ」約300キロを出荷。JA全農岡山県本部によると屋外で作物を育てる露地栽培として初物。県内では多品種の出荷が9月ごろまで続き、季節の味覚が全国に届けられる。
生産者の山下洋輔さん(38)はイノシシによる獣害に悩まされながらも、1本の木ごとの実の数を工夫し、大きい実に育てた。山下さんは「天候に恵まれ、糖度のある、いいものができた。夏のスタートとしておいしく食べてもらえれば」と話した。