【ベルリン共同】ドイツのピストリウス国防相は12日、兵力確保に向け、任意の兵役を導入する案を発表した。2011年に男性の兵役義務を停止したドイツは、ロシアのウクライナ侵攻で軍備増強に転じた。導入案は18歳の男性に兵役意向調査の回答を義務付け、「意欲と適性のある人」を招集する。法整備を経て来年の導入を目指す。
ピストリウス氏は「ロシアによる近隣諸国への攻撃を想定しなければならない」と説明した。兵役義務を課す徴兵の再開も視野に議論していたが、与党内での反対や国民の抵抗感が強く、見送った。
18歳の男女に兵役に関する意向調査が届き、男性は回答の義務を負う。女性は任意。