旭硝子財団は19日、地球環境問題の解決に向けて貢献した人に贈るブループラネット賞の今年の受賞者に、自然が人にもたらす恩恵の経済的価値が世界全体の国内総生産(GDP)を上回ることを実証した英ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのロバート・コスタンザ教授(73)らを選んだと発表した。
ほかに選んだのは、生物多様性に関する知見を評価する国際機関「生物多様性および生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム」。
コスタンザ教授は1997年の論文で、食料生産や水供給、遺伝子資源などによる経済的価値は年平均33兆ドル(当時)に上り、世界全体のGDPを大幅に上回ることを実証した。