将棋の第9期叡王戦5番勝負で、全八冠を保持していた藤井聡太七冠(21)=竜王・名人・王位・王座・棋王・王将・棋聖=を破り、初タイトルを獲得した伊藤匠叡王(21)が21日、シリーズ勝利から一夜明けて甲府市で記者会見し、「たくさんの方からお祝いの連絡をいただいて、少しずつ喜びがこみ上げてきた」と語った。
藤井七冠は昨年10月、史上初めて全8タイトルを独占。今回、タイトル戦で初の敗北を喫し、八冠から七冠へ後退した。
伊藤叡王は藤井七冠に3度目のタイトル挑戦で、3勝2敗で初めて勝利。「全局、(プロ間でよく指される)角換わりとなったが、戦型に対する理解が深まってきた」と振り返った。