大阪市内の遺跡発掘業務などを担ってきた大阪市の外郭団体「大阪市文化財協会」(中央区)が本年度末で解散する方針であることが21日、分かった。反対する住民団体「喜連村史の会」が同日、市役所で記者会見し、白川俊義代表(73)は「遺跡の発掘成果は住民のアイデンティティーを高めてくれる『都市鉱山』だ。発掘の専門家は必要だ」と存続を求めた。反対署名も集めている。
来年度から市内の発掘は市教育委員会や大阪府文化財センターが行う。遺物や写真などの発掘資料は市教委が引き継ぐ。
市文化課によると、2013年の府市統合本部会議で同協会(当時は大阪市博物館協会)の整理方針が決まった。