成田国際空港会社(NAA)の田村明比古社長は27日の定例記者会見で、中国を中心とする海外の航空6社が燃料不足を理由に、予定していた旅客機の増便や新規就航を1週間当たりで計57便見合わせていると明らかにした。「石油元売りや商社などに、燃料輸入を積極的に働きかけたい」と述べ、燃料の確保に協力していく考えを示した。
NAAは6社を明らかにしていない。田村社長は「インバウンド(訪日客)を積極的に受け入れている中、非常にゆゆしき事態だ」と危機感をあらわにした。
他の国内空港でも、燃料不足に伴い、国際線で同様の事態が生じている。国は官民合同のチームを立ち上げ、対策の検討を始めている。