【ロンドン共同】英国を公式訪問中の天皇陛下は27日午後(日本時間27日深夜)、ロンドン郊外にあるウィンザー城の礼拝堂を訪れ、エリザベス女王と、夫のフィリップ殿下の墓に供花された。
陛下は報道陣の取材に「女王に本当に良くしていただいた。心からのお礼の気持ちで参拝をさせてもらった」と述べた。滞在中に見たテムズ川やロンドンの荘厳な建物について触れ「思い出の地に戻ってきたという印象を強く持ちました」と語った。「多くの方々から、温かく迎えていただき、うれしく思っています」と笑顔を見せた。
女王は昭和、平成の時代を通じて皇室と深い親交があり、陛下も1983~85年の英国留学中にバッキンガム宮殿にお茶に招かれるなど「家族の一員のようなもてなし」を受けた。2022年9月の女王の死去に際し「深い悲しみの気持ち」を表明し、皇后さまと共に訪英して国葬に参列した。
供花が終わると、担当者の説明を聞きながら、礼拝堂内を見て回った。
ウィンザー城を出発した陛下は、王立キュー植物園を視察し、報道陣の取材に応じた。