静岡で線状降水帯発生 災害警戒、梅雨前線が活発化

06/28 12:53

 梅雨前線の活動が活発化し、日本列島は28日、東日本から西日本の広い範囲で大雨となった。気象庁は同日午前、静岡県の中部と西部で、線状降水帯が発生したとして、顕著な大雨に関する気象情報を出した。災害の危険度が急激に高まっているとして警戒を呼びかけた。大雨は29日にかけても続く見込みで、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫に警戒が必要だ。

 静岡県によると、磐田市は一部地域に「緊急安全確保」を発令。静岡市と浜松市でもそれぞれ一部地域に避難指示を出した。午前11時40分までに被害は確認されていないという。

 気象庁によると、静岡県藤枝市高根山で1時間に80ミリを超える猛烈な雨、森町で70ミリ以上の非常に激しい雨を観測。静岡市や浜松市でも1時間に50ミリを超える大雨となった。JR東海によると、東海道新幹線は静岡県内の大雨の影響で、上下線とも広範囲に運転見合わせや遅れが出た。

 27日から続いた九州の雨では、鹿児島県で28日朝までの24時間雨量が200ミリを超えた地点が出た。

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