経団連は28日、結婚の際にそれぞれの姓を変えない選択的夫婦別姓制度の早期実現を求める提言書を、小泉龍司法相に提出した。経団連ダイバーシティ推進委員会の魚谷雅彦委員長は「国会で建設的な議論を一日も早く進めてほしい。多くの女性の期待がある」と強調した。
受け取った小泉氏は「さまざまな意見があるが大事な問題。大勢の方に参加してもらい、幅広く、奥深く検討したい」と述べ「一緒に知恵を絞りましょう」と呼びかけた。
経団連は10日に提言を発表した。現在は婚姻時に夫か妻のいずれかの姓を選ぶが、妻が改姓することが圧倒的に多く「生活上の不便、不利益といった負担が女性に偏っている」と指摘した。