【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)首脳会議は27日、ポルトガルのアントニオ・コスタ前首相(62)を次期EU大統領に指名した。財政問題を抱える同国の首相を約8年務め、経済成長や失業率の改善で実績を上げたことで知られる。昨年11月、汚職に関与したとして捜査対象となり辞任を表明したが、経験豊富な調整役として、EUを国際的に代表する職務に白羽の矢が立った。
28日、オンラインの記者会見で「EUは結束の強さを示してきた。加盟国の結束を高めることが優先事項だ」と語った。欧州メディアで現実的社会主義者と評され、インタビューでは「政治は妥協に基づかなければならない」との信条を披露している。