共産党は、機関紙「しんぶん赤旗」日曜版の月額購読料を7月から60円値上げし、990円とする。読者数の減少傾向に加え、物価高に伴う用紙代や輸送コストの増大が影響し、経費削減では対応できなくなった。共産にとって機関紙の売り上げは収入の柱で、党員や全国の支部に読者数の確保を呼びかけている。
日曜版は調査報道で知られ、自民党派閥の裏金事件や、安倍晋三首相(当時)の「桜を見る会」問題のスクープで注目された。赤旗が新人王戦を主催していることもあり、囲碁と将棋の特集欄も名物となっている。
しかし発行状況は厳しく、23年1月からタブロイド判36ページを32ページに減らす合理化策を取った。