【ワシントン共同】11月の米大統領選で再選を目指す民主党のバイデン大統領は、9月10日に予定される共和党のトランプ前大統領との第2回テレビ討論会に参加する方針だ。6月27日の第1回討論会で精彩を欠き、候補交代を求める声が高まった。民主党の動揺が続く中、選挙戦継続や巻き返しの意欲を強調して不安払拭を図っている。
バイデン氏は29日、東部ニューヨーク州で資金集め集会に参加後、記者団に「選挙に勝つ。約束する」と語った。会場近くには「国のために退いてくれ」とのメッセージを掲げる人も。CNNテレビはバイデン氏を支持してきた実業家が「トランプ氏に勝てる代替候補がいるかどうか調べる時だ」と語ったと報じた。第1回討論会は民主党献金者にも不安を与えた。
民主党では一部参謀らが新たな候補を望むが、党の有力議員や知事らは離反していない。AP通信は「バイデン氏自らが身を引かない限り、党が候補を変更するのはほぼ不可能だ」と指摘した。
現職大統領が途中で出馬を断念した例としては、1968年大統領選がある。