【香港共同】香港は1日、英国から中国への返還から27年を迎えた。香港政府トップの李家超行政長官は記念式典で、長年の課題だった国家安全条例を3月に施行したことを実績として強調し、社会の安定を取り戻したと自信を示した。「経済発展に全力を挙げ、市民の生活改善に力を注ぐ」と演説した。
香港当局は民主派の抑え込みに国安条例を使い取り締まりを強化。李氏は昨年の演説で「破壊勢力が潜伏している」と警戒を訴えたが、今年は「安定から繁栄に向かう時代を迎えた」と述べた。
世界中から優秀な人材や企業を香港に呼び込むための政策を推進するとも表明。パンダ2頭が中国本土から贈られることも明らかにした。